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〜 FF NOVEL <FFX> 〜
by テオ


走れ!ティーダ犬!



ここは、ビサイド村。

今日もユウナの家のドアの前で忠実に任務を遂行するガード犬・ティーダ。

柔らかい金色の毛並みも凛々しい、ゴールデンレトリバー。(???)


ぴくっ!

足音がする。

「ウー、わんわん」(誰かきたっすよー)

ティーダの吠える声を聞いて、ユウナがドアを開けて出てきた。

「ティーダ?どうしたの?」

「うわん、クウゥ〜ン」(ユウナ!おはようっす)

ティーダはユウナの姿を見た途端に自分の任務を忘れ、ユウナに甘えて擦り寄る。

「あら。うん。おはよう、ティーダ」

ユウナは甘えてくるティーダの頭をよしよしと撫でてやった。

「クゥ〜ン、キュウゥ〜ン」(嬉しいっす〜。もっと撫でて〜っす〜)

調子に乗ってさらにティーダがユウナに甘えていると、例の足音の主が到着してしまった。

「あ、ワッカさん!おはようございます」

「よっ!おはよーさん」

ティーダの目線近くまでしゃがんでいたユウナは、ワッカの姿を見とめるとおもむろに立ち上がった。

「わん、わわわん」(あ、やめないで〜っす)

もはや、ティーダには目もくれずワッカと話し込むユウナ。

「わぁん、わん、わわん〜」(いやだぁ、ねー、もっとー)

ユウナの回りをぐるぐる回りながらしきりに吠えるティーダ犬。

あんまりうるさくてゆっくり話ができない事態に少々困り顔のユウナ。

「ったく、うっせーな、こいつ」

ワッカもさすがに閉口した様子だ。

「そうだ!」

と言うが早いか、ワッカは持っていたブリッツボールを掛け声に乗せて思いっきり投げた。

「そらっ!取ってこいっ!」

ピクピクッ!

ああ、悲しや、犬の性(サガ)。

ボールの行方を見定めたと同時にティーダは勢いよく駆け出した。

「ウワン!」(わかったっす〜)



走れ、ティーダ!

君の習性は知り尽くされてるぞ!






おしまい

有馬様にキリリク小説を考えていて書いた作品です。何だかものすごくナンセンスなものが書きたくて。
なんかティーダって、犬っぽくありません?管理人だけかしら・・・。そう感じるの・・(爆)

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