<テーマノベル> もしもスピラにコタツがあったら |
(これは完全に作者のフィクションです・・当たり前か) (場所・時期等の細かい設定などありません。(爆)) (作者の馬鹿げた妄想にお付き合いいただける方だけお読み下さい) 狭い四畳半の部屋の中。 コタツを囲んでくつろぐ、ティーダ・ユウナ・ルールー・ワッカの4人。 「はぁ〜、やっぱり、コタツっていいよなぁ」 ワッカがやけにジジくさく、しみじみと呟く。 「そうね。冬はコタツに限るわね」 ルールーもそれを受けて感慨深げに相槌を打つ。 「だろ?だよな?しかも掘りゴタツってのが又いいよなあ」 我が意を得たりとコタツの上に身を乗り出してくるワッカ。 「・・・・、そうね」 だが、ルールーはワッカとは逆に引き気味に同意を返している。 視線はもう片側にいる二人に向けられている。 その視線を辿ったワッカもため息をかみ殺し、ルールーと眼を合わせる。 呆れ顔で見られている当の二人。 ティーダとユウナは完全に二人の世界の中。 「はい、ティーダ。おみかん、剥けたよ」 ニコっと、たった今その細い白い指で皮を剥いたばかりのみかんを差し出すユウナ。 「サンキューっす」 それを嬉しそうに受け取ろうとしたティーダだが、ふと手をとめて、 逆に両手をコタツの中に突っ込んでから言った。 「それ、食べさせて欲しい、っかな〜」 「え?」 ティーダに思いっきり甘えた顔でお願いされて、ユウナはちょっと戸惑いながらも 「いいよ」 さらに嬉しそうな顔で、剥いたみかんを小分けにしてティーダの口元に運ぶ。 「はい。あ〜んして」 「あ〜〜ん」 モグモグ。 「うん。うまいっス。やっぱ、ユウナが剥いてくれたみかんはうまいっスね」 満面の笑顔で言うティーダに、更に蕩けそうな微笑のユウナ。 「ほんと?じゃ、もっと食べさせてあげるね。はい、あ〜ん」 「うん!あ〜〜〜ん」 だ〜〜〜〜っ 勝手にやってろっ! てな具合に脱力感でコタツの上に崩れ落ちるワッカとルールーだった・・・。 その後。 無事(?)みかんも食べ終わり、みんなでスフィアTVをのんびり見ていると。 「!」 「!」 突然、ユウナとティーダが顔を見合わせ、同時に俯く。 「???どうしたんだ?二人とも?」 狭い部屋なので壁によっかかりテレビを見ていたワッカが、二人の行動の意味が分からず問い掛ける。 「今の番組で何か気になることでもあったか?」 顔いっぱいにハテナマークを並べているワッカと違い、ルールーは二人の様子をジッと見つめると 「ふ〜ん。なるほど、ね」 と一人納得している。 ルールーに言われて顔をあげた二人だが、お互いの眼があうと又すぐに今度はさっきよりも深く俯いてしまう。「何なんだよ。ルー!」 自分だけ訳が分からず、じれったそうに訊ねるワッカ。 しょうがないわね、と言わんばかりに片手で頬杖をつきながらルールーは答えた。 「きっと、コタツの中でお互いの足でも触ったんでしょ」 そう図星を指された二人はまたもやトロトロの顔で 「えへ、ごめんね」 「そんなことないっス。オレが足のばしたから・・」 少し頬を赤らめたユウナが小首を傾げながら言うと、 ティーダがどうでもいいような言い訳を始めて・・・・。 ワッカはその赤く尖がったマンドラゴラ頭をガシガシと両手で掻き毟りながら吠えた。 「おめーら!コタツなんかいらねーだろっ!」 おしまい (しかし、ルー姉さん、あの服でどういう格好でコタツに入ってるんですかね???) |