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〜 【Relational Novel】 〜

【Relay●MoonLignt Baby】

プロローグ






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− プロローグ −     
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古来

月は神秘に満ちている

星の大海 悠々と

時には一つ 時には二つ

闇を照らして 幾千夜


万物の恒光 その身に受けて

人の願いを 叶えよう

遠くて近い 大地の祈り

淡き光を 届けよう

遥かな時をも 逆のぼり


そのみなもとを 見極めん



映し身たる 星と星との 掛け橋に

繋げよう


未来へと



いくつもの意識が漂う 異空間

その強い願いが 一つの奇跡を導く

想いは 届く

大地を見守る 女神の元へ



今宵の空は (またた)き薄く
真の(まどか)が 鎮座する
鮮やかに (あで)やかに
()らす姿も 悩ましく
(ころも)と化した
小さき(きら)めき 従えて

散りばめられた 天上の星々が

さも恥ずかしげに その身を隠す


踊り舞い散る 光の雨が

小波に反射し 撒き散らす


空と海と大地とが

互いに引き合い 惹かれ合う



静かに漂う やすらぎのとき

彼方に響く 潮騒は

あたかも 天空の女神の囁きにも似て

何故か 懐かしき想いを 引き寄せる


ふと

虚空に生まれし 影ひとつ

小さな翳りが 和音を乱す

しかして やがて

合わさり重なり 奇跡 呼ぶ





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星も霞んでしまうほどの、明るい月夜。
()いだ海面に、波はない。
ただ、月明かりで薄灰色にぼやける浜辺を、黒く静かに濡らして打ち寄せる。


鏡と見紛(みまご)うばかりに澄んだ海。
大海との狭間(はざま)には、南国の(にぎ)やかに生い茂る樹木(きぎ)の影。
今は、昼間の強い日差しの面影(おもかげ)はない。
その葉を()でる、風もなく…。

黒々と、鬱蒼(うっそう)と。
自然と人の(いとな)みとの、境を(しる)しているばかり。


その入り江の中ほどに、丸く大きく映るのは、取ってくれと言わんばかりの天の月。


空の月と海の月。

二つの月が、互いの在りしを認め合う。



  ― 刹 那(せつな)



強く輝き、(うつ)ろの月の姿、乱れる。


(ひそ)やかな一つの小波(さざなみ)によって乱されていく。
(わず)かに歪む輪郭が、真円(しんえん)を崩しながら、ゆらゆらと…



 ― 静かに ―


 ― ゆっくりと ―


 ― 空にあるでもなく ―


 ― 海に浮かぶでもなく ―



     波打ち際へと漂ってくる。

     まるで《ゆりかご》に揺られるように。

     淡い光に、守られているかのように。

     柔らかな霞みの布に包まれて。





光の(きぬ)を まといし赤子

月の雫で 織りなす布は

空と海との 狭間でゆれる

波打つ浜辺は 子守り唄

さざなみ吐息に 赤子が笑う





流れ着いた (けが)れなきもの

(おのれ)の使命を知るかのごとく

澄んだ瞳を(きら)めかせ…

無邪気に紅葉(もみじ)の手を伸ばす

不可思議(ふかしぎ)の扉を開かんと…



これから幾多の物語を繋ぐ




無垢(むく) なる 存在(もの)






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◇◇◇ MoonLight Baby ◇◇◇
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〜〜 いざ行かん 様々な 愛の物語へと 〜〜











NEXT 第一話


BGM:「FFIV」より「The Prelude」
MIDI提供:Takonyan Square



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